「死にたい」と思い悩んでいる人へ

 死ぬことを悪しきこと、避けるべきことと思っている人が多いかもしれませんが、別に死んでもいいのです。

 「生きることにこそ価値があり、死ぬことは悪しきことである」というのは、必要性から社会で共有される物語(作り話)でしかありません。

 普遍的な真理の類ではないのです。(社会的な物語については、コチラの記事を参照)

 貴方(あなた)の人生を決めるのは、貴方であるべきです。
 そして、貴方の命は、貴方のものです。
 だから、貴方が「死にたい」と思うのならば、死んでも構わないのです。

 ただし、それは貴方の“思考の帰結”でなくてはなりません。
 それも、“当然の帰結“であり、“環境が変わっても変わらないもの”でなければなりません。

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「自然権」について思うこと

 

 自然権が「あるとする」ことは別に構わないんですよ。

 ただ、「自明に存在しているもの」であるかのように、無思考でそれを受け入れている人があまりに多いように思うのです。
 そして、そういった人はまるで「お人形さん」のように見えて、(私には)気持ち悪いのです。

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他人の言動を気にし過ぎてしまう人へ

 どうも世の中には、他人の言動を(過剰に)気にする人が多いようで、私には、彼ら(彼女ら)がとても生き辛そうに見えます。

 
 そんなに他人が気になりますかね?

 そんなに他人を気にして、何か“利益”がありますかね?

 そんなに他人を気にする“必要性”がありますかね?

 
 ……ということで、この記事では簡単に、私が考える「他人の言動を(過度に)気にする必要のない理由」を挙げたいと思います。
 人間関係、というより、他人の存在が辛い人の参考に少しでもなれば幸いです。

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「同性との性行為」に拒否感を持つことの不思議

●前提
・著者は男
・同性との性行為の経験あり(つまり男同士)
・性同一性障害などでは(おそらく)ない。
 初の性行為の相手は女性で、女性相手の性行為の方がはるかに回数が多い。

 近年、「恋愛対象が同性の人」が社会に受け入れられ始めてきて、少なくとも「いないもの」と見なされたり、「いてはならないもの」として扱われたりということは減ってきたように見えますが、それでもなお、同性との性行為に拒否感を持つ人は多いように思います。

 特に、“自分が”同性と性行為をすることに関しては強い拒否感を持つ人が多いのではないでしょうか。

 
 しかし、私にはそれが不思議で仕方ないのです。 

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1型糖尿患者が考えていること

 全国的な調査が未だに行われていないため、1型糖尿病(IDDM)患者の正確な人数は分かりませんが、

2007年の厚生労働省の資料では、”約1万人強”。
②2009年度の難病情報センター、「多施設共同研究:劇症1型糖尿病の診断マーカー同定と診断基準確立班」の資料では、推定で”1万6千人”。(*リンク切れ)
③人口が日本の2倍以上であるアメリカにおける14歳以下の患者数は、推定で62,600人。人口が日本の約2/3のドイツでは、推定で14,600人。(リンク

 
 とされていること等から、 日本の1型糖尿病患者数は、少なくとも1万人強、多くて2~3万人程度かと思います。

 いずれによ、患者数はかなり少ないと言えるでしょう。
 そのため、周りに1型糖尿病患者がいるという方は稀であり、自分以外の1型糖尿患者が1型糖尿病をどのように考えているかを知る機会も多くはないはずです。

 というわけで、他の1型糖尿病患者が一体、1型糖尿病についてどう思い、何を考えているのかを知る道具にしてもらうため、この記事では、私のtwitterでの1型糖尿病に関するツイートを、簡単なコメントを付けながらまとめていきます。

 1型糖尿病患者でない方(特に政策立案の類に携わる人)も、ぜひこれを、1型糖尿病患者がどんなこと考えて生きているかを知る機会にしてください。
 (1型糖尿病については、日本IDDM ネットワークや、糖尿病情報センターのページなどを参照。生活習慣を主な起因とする2型糖尿病との違いには要注意)

 ただし、「(他の)1型糖尿患者は皆、こんなことを考えているのか」などとは思わないでくださいね。あくまでも、1型糖尿病患者の”一例”です。


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「反出生主義」について

 先日twitterにて、「反出生主義」という用語を初めて知りました。
 そこで得た簡単な情報によれば、反出生主義とは、「子供を持つ事に対して否定的な意見を持つ立場」なようで、この内容だけ見れば、私の思想モドキの一部も反出生主義に当てはまりそうです。

 ただ、さすがにこれだけでは反出生主義についての情報は不足していると言わざるを得ない。
 そのため、この記事にて、「反出生主義とは何ぞや?」を確認し、私見などを加えたうえで、私の思想モドキとの関連についても検討したいと思います。


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改めて「どくさいスイッチ」の話を見て思うこと

 先日ふと、のぶ代版ドラえもん(第2作第1期)の頃の、某寿司チェーン店のCMを思い出し、それをきっかけに、記憶に残っている話をいくつか観返しています。 

 「人生やり直し機」、「無人島へ家出」、「のび太もたまには考える」(能力カセット)、「のび太の地底文明説」(異説クラブメンバーズバッジ)、「走れのび太! ロボット裁判所」(アニメオリジナル)等々、記憶に残っている話は多くありますが、中でも強く記憶に残っているのは、「どくさいスイッチ」の話
 

 わさび版ドラえもん(第2作第2期)でも放送されたので、内容のインパクトの強さから、幅広い年代の人の記憶に残る話となっているのではないでしょうか。

 さて、私の場合、原作とのぶ代版アニメで「どくさいスイッチ」の話を幼少期に見てから、かなりの時間が流れているので、改めて「どくさいスイッチ」の話を見てみると、やはり、子どもの頃には感じなかったことを感じるわけです。

 ただそれは、「やっぱり、他人を大切にしなければいけないんだなぁ」という”社会通念”的なことでも、「世界線」や「存在論」といった、SF批評的な視点からのものでもありません。

 改めて「どくさいスイッチ」の話を見て思ったのは、私の「思想モドキ」の一部に重なることが実によく現れている、ということ。そして、多くの人がその箇所に疑問や違和感を抱いていないであろう状況に、いかに社会的な物語の力が人を支配しているかが現れている、ということです。

 本記事では、それが具体的にどのようなものであるかを述べていきます。

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「思想」とは何なのか?

 私は普段、主にtwitterで「誰も幸せにならない」ようなことをつぶやいており、その元となる考えを「思想モドキ」と呼んでいます。
 (→「生きるのが辛い」人へ にまとめています)

 しかし、先日ふと、「『思想』には至らないという思いから『思想モドキ』と言っているが、そもそも『思想』って何なんですかね…?」と思い至りました。

 ……んー。何となくイメージは湧くのですが、言語化できるほどはっきりとした対象は思い浮かびません。

 皆さんはどうですか?
 「思想」とは具体的にどのような事物を指すのか、言語化して、説明できるでしょうか?
 「思想」と似たニュアンスの言葉に、「思考」や「主義」がありますが、これらの(指示対象の)違いを認識できているのでしょうか?
 それが分からずに、世の中に溢れる「○○思想」「○○主義」を果たして理解できるのでしょうか?

 ……というわけで、この記事では、「思想」とは何ぞや? ということを探っていきたいと思います

 ただ、「『思想とは何ぞや?』という、私の思想」になると、話がややこしくなってしまいます。
 そのため今回は、私の思想が極力入り込まないように、事典、辞典を中心に各種書物の記述を確認していく形で、「『思想』とは何ぞや?」を探っていくこととします。
 この点をご理解頂けた方のみ、以下にお進みください。

——目次——
■国語辞典の記述
 ・『広辞苑』
 ・『大辞林』
 ・『日本国語大辞典』
■百科事典の記述
 ・『日本大百科全書』
 ・『世界大百科事典』
◇電子辞書のススメ
■専門の事典の記述
 ・『哲学事典』
 ・『事典 哲学の木』
 ・『新版 心理学事典』
■まとめ
■おまけ
 ・『新版 日本語使いさばき辞典』(シソーラス)
 ・『社会科学総合辞典』
 ・以下、作成中

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「生きるのが辛い」人へ

 この記事は、「生きるのが辛い」と思い、“悩んでいる”人へ向けたものです

 世の中には「生きるのが辛い」と思い、悩んでいる人が確かにいると思われます
 そして、そのような人の多くは、(自分で悩み)考えるだけでなく、いわゆる自己啓発の書籍を読んだり、セミナーに参加したり、あるいは精神科やセラピーに通ったりして、「生きることは素晴らしい」「生きることは楽しい」という考えを持てるようになろう、と“努力”をしていることでしょう

 それで期待通り、「生きることは素晴らしい」「生きることは楽しい」と考えるに至り、日々の生活を送れるのであれば、特に私から言うこともありません(思うところはあっても、別に何も言いません)。
 ただ、あなたがこの記事を読んでいるということは、その願いは達せられていないのではないでしょうか。あるいは、自己啓発やセラピー等で、本当に変われるのかと疑問に思っているのではないでしょうか

 だとしたら、このままこの記事を読んでみてください。そうでなければ、ここで読むのをやめましょう(忠告しましたからね)。

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