1型糖尿病と体力測定

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 今日は、「ぬまづ健康スポーツ祭」(静岡県沼津市)に参加し、体力測定(テスト)を行ってきました

 高校を出て以来、体力測定の類をする機会はなく、「現状の体力を一度測っておきたい」と定期的に考えてはいたのですが、「今度とお化けは出た例がない」の言葉の通り、考えるだけで実行は先延ばしになっていました。
 しかし、幸いなことに現在、少し時間に余裕がある身となっているため、「…このタイミングしかない。今の内に一度やっておこう」と思い立ち、参加に至りました。

 また、地方公共団体(特に田舎の地方公共団体)が行う体力測定は、高齢者のみを対象にしたものも多いかと思いますが、「ぬまづ健康スポーツ祭」の体力測定は、(高齢者以外も(測定項目を変えた上で)対象とし、)「握力、上体起こし、長座位体前屈、反復横とび、立ち幅跳び」に加えて、「シャトルラン」まで実施してくれることが、HP等で「明記」されていたことも、参加を決めた大きな要因です(会場の面積の都合からか、シャトルラン抜きのケースも多いのです)。
 (なお、参加するまではよく分かりませんでしたが、おそらく、20~64歳を対象に「新体力テスト」を行う場合(及び、新体力テストの測定方法に「完全に」準拠する測定の場合)には、このような項目になるのだと思われます(*1))

 さて、参加を決めた後に問題となるのは、血糖値と血中インスリン残量の調整どうするか、です。

 おそらく、シャトルラン以外は、特に血糖値と血中インスリンを気にしなくても問題ないかと思いましたが、シャトルランだけはどうすればいいか、予想がつきません
 普段からランニングは行っているので、測定項目がマラソンであればある程度の予想はつくのですが、シャトルランとなると、短距離走と長距離走の中間のような性格だと考えられ、事情が変わってきます。しかも、自分が現状何回くらい出来るかについても、確信が持てない
 もうどうしようもありません。

 とりあえず、会場到着1時間ほど前に昼食を採り、食後血糖値(安静時)が160mg/dl 程度になるように調整(アピドラは3単位)して会場へ。

 会場到着後、身体測定などが行われ、これに意外に時間がかかり、体力測定開始は、昼食約2時間後に

 そして、握力→上体起こし(×2)→長座位体前屈(×2)→立ち幅跳び(×2)→握力→反復横とび と実施し、最後にシャトルラン
 (…今思えば、シャトルランの前のタイミングで血糖値を測定し、もう1度血糖値と血中インスリン量の調整を行えばよかった)

 シャトルランの途中で血糖値が下がり過ぎるのを避けるため、フルーツジュースから糖質を20gほど摂取してから、シャトルランを実施しました。

 100回くらいはいけるかな、と何の根拠もなく考えていましたが 結果は73回
 年齢平均値は67.8回のようなので、平均よりは若干多いといった回数です。

 そして、シャトルラン終了10分後くらいに血糖値を測ってみると、259mg/dl というかなり高い数値が出ました
 これは(私の想定に対して)血中インスリン残量が足りなかった(特に、調整の際に打ったインスリンの絶対量が足りなかったと見ていいでしょう。
 実際、40回を過ぎた辺りから、体力的にはまだ余裕があるように感じられるのに、体がどんどん重くなり、かなりしんどい状態になっていました(高血糖症状)。

 やはり、慣れていない運動であればあるほど、実施する「直前に」血糖値の測定をし、調整をしなければいけませんね
今回の場合、昼食後からシャトルランを始めるまでに2時間以上経ってしまっていたことに加え、シャトルランの前に他の項目の測定があり、そこである程度血中インスリンが消費されてしまったことも、予想をはるかに超える高血糖の原因の一部だったはずです。

 さて、全項目測定し終えた後は、記録用紙を受付に提出すると、比較的短時間で、結果表を出してくれました。
 全体の結果は、こんな感じ。
20161009

 …反復横とびが5点なのは、仕方ないんです。もうやり方を体が全然覚えていなくて、足がもつれてましたからね。 …もう1回。もう1回やれれば、もっといい結果が出ていたはず。…ですが、まぁ、今回は仕方ないです。

 そして、6点の握力。測定時には、「46.5kg ならまぁまぁかな」と思っていたのですが、年齢平均は47.3kg。…えぇ、「平均」でそれは、ちょっと高すぎるような。
 ただ、そもそも体力測定に参加するような若い人には、一定以上のレベルで運動している人が高い割合で含まれているだろう、と考えれば、そこまでおかしくもないのでしょうか。

 他は「十分」といったところ。

 1型糖尿病であることや、アスリートでもスポーツ関連を生業としているわけでもないことを考えれば、全体を通じて、まずまずの結果と言えるでしょう。筋トレやスポーツで日頃から体を鍛えている成果ですね。
 これが、1型糖尿病であっても、「平均」と同等の運動能力を持つことは(比較的)「容易に」でき、「平均」を上回ることも難しいことではない、という証左の一片にでもなれば幸いです。

 さて、この「ぬまづ健康スポーツ祭」では、体力測定の参加者に対しても体組成や血管年齢などを測定してくれましたし、私はやりませんでしたが、骨密度などの測定もしていたようです。
20161009-1
 (1型糖尿病であり、日頃から血管に負荷がかかっていることを考えれば、まずまずではないでしょうか)

 シャトルランまで測定項目に入った体力測定に加えて、各種身体測定も受けて、料金は無料
 担当の皆さんも、非常に好感が持てる人たちばかりでしたし、来年もぜひ参加したいところです(そして、特に反復横とびの回数を上げたい)。
(静岡県)沼津市に在住、又は沼津市に通勤・通学されている方は、ぜひ来年、参加してみてください。ちなみに、体力測定にかかる時間は、休憩しながらゆっくりやったとしても、1時間程度、といったところで、大して時間もかかりません

 また、静岡県の他市町村の方や、他都道府県の方も、地元の市町村と都道府県のイベントを確認し、体力測定などを行う催しがあれば、ぜひ積極的に参加してもらいたいと思います。具体的な数値と、年齢平均との比較による自身の身体能力の把握は、今後の人生において役立ってくれるでしょう。

——————–注———————

*1 新体力テスト実施要項(文部科学省): http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/stamina/03040901.htm

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—————–リンク——————–

・公益財団法人 体力つくり指導協会(団体・企業向けの体力測定事業) : http://www.tairyoku.or.jp/measurement.html

 個人で新体力テストを受けられる施設などは、ネットでざっと見る限りなさそうです

 一応、東京体育館にて、通年で「全身持久力測定」や、「筋力測定」などが行われており、そのような測定なら、他の施設でも行われている可能性があります。
・健康体力相談(東京体育館) : https://www.tef.or.jp/tmg/consul_top.jsp

 ただ、新体力テストに代表される体力測定とは、その目的が異なるものだと思われます。
 また、費用もかかるため、一般的な体力測定を希望する場合は、地方公共団体が提供する体力測定の機会を逃さないよう注意し、参加する方が、やはり無難です。

 *通年で個人が体力測定を受けられる施設などがあれば、ご報告お願いします。(おそらく新スポーツテストについては、実施要項や実施職員の確保などの点から、通年で個人が受けられる施設はないと思われます)

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 関連記事 : 筋トレの効能+1型糖尿病と筋トレ


 (kampa! については、kampa! 利用のススメの記事を参照)

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