海釣りを始める人への道具選びのアドバイスなど

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 気温も上がってきて、釣りにはいい時期になってきましたね。

 私も十数年ぶりに釣りをしてみようと思い立ち、GW前に道具を買い揃え、GW前とGW中に3回海釣りに行ってきました。(その後も、週1~2回釣りに行っています)

 せっかくなので、この記事では、道具を買い揃え、久しぶりに釣りをした際の経験から、(同じように)久しぶりに海釣りをしようと思っている方や、初めて海釣りをするという方へ向けて、道具選びのアドバイスなど書き記していきたいと思います。
 ぜひ参考にしてください。



■初回の釣りの際に揃えるべき、最低限の道具

 初回の釣りの際には、まず必要最小限の道具だけ揃えて行くことをお薦めします。

 まだ釣りに慣れていない状況で大荷物を持ち運ぶのは大変ですし、そのせいで体力、気力を消耗してしまい、初回の釣りを楽しめなかったら最悪です。
 また、「やっぱり釣りは合わないな…」となった際の財布へのダメージを抑えるためにも、やはり初回は最低限の道具で臨んだ方がいいでしょう。

 まずは身軽な状態で釣りに行き、「こういう道具があった方がいいなー」と自分が思ったものを徐々に買い足していきましょう。 


・釣り竿、リール

 釣り竿は、リールとセットになった3000円くらいのものを用意すれば十分だと思います。

 ただ、竿の長さには注意してください
 あまりに短いと、出来る釣りの種類が非常に限られてしまうので、行った釣り場の状況によっては、ほとんどまともに釣りが出来ないということにもなりかねませんし、やはりいくつか釣りの種類の選択肢があった方が、釣りは楽しめます。
 逆に、あまりに長いと、釣りに慣れていない状態で使うのは難しく、想像以上に手間取り、初回の釣りを楽しめない可能性が高くなります。

 そのため私は、3m30cm程度のものを購入することをお薦めします

 3m30cmであれば、初回の釣りでもそれほど手間取らないでしょうし、また、行える釣りの種類もある程度は確保できます。

 
 「もっと本格的な竿やリールを買った方がいいのは?」と思う方もいるかもしれませんが、最初に購入するのは、やはり3m30cmの竿がいいでしょう。
 というのも、本格的な投げ竿などを揃えることになった際にも、3m30cm程度の竿であれば、本格的な投げ竿などで釣りをしている間に、足元や近場に垂らしての2本竿の形で使いやすいですし、足元のカゴ釣りなどは竿が長いとやり辛いので、やはり3m30cm程度の竿も持っておいた方がいいのです。
 長い竿や大きなリールは持ち運びも大変ですので、まずは安い3m30cm程度の竿とリールを使いましょう。(そして、釣りにはまったら、いいものに買い換えましょう)


・仕掛け

 初回の釣りで仕掛けを付け変えるのは大変ですし、あれこれ持っていっても、かさ張るばかりでどうせ使いません。
 なので、初回の釣りで持っていく仕掛けは1、2種類にした方がいいでしょう。
 他の仕掛けは、2回目以降の釣りの準備の際に、必要ものを買い足していけばそれでいいのです。

 私が初回にお薦めするのは、カゴ釣り。

 釣りをしたことがなくてもご存じの方は多いかと思いますが、カゴと呼ばれる部分にオキアミなどの餌(コマセ)を入れ、それに群がる魚を狙う釣りの仕掛けになります。

 カゴ釣りの良い点は、何よりも釣れやすいこと。
 それに加え、針に餌を付ける必要がなく、カゴに詰める餌も生き餌(イソメなどの虫)ではなく、(冷凍)オキアミや、アミエビなどを加工したコマセと呼ばれるものを使えばいい点なども、カゴ釣りの良い点です。

 カゴ釣りにも、足元に落とすものと投げるものがありますが、初回は足元に垂らすタイプ(要は投げないタイプ)の仕掛けを使うことをお薦めします

 *初回の釣りにはSサイズがお薦め。2個くらい用意しておきましょう。

 *サビキ仕掛け(カゴ釣りに使う仕掛け部分)は絡まると外すのが大変なので、カゴのついていない仕掛けを予備として用意しておきましょう。
 *初めのうちは、スキン(針についた疑似餌部分)が数種類ついている仕掛けがお薦め。針のサイズは4号と5号を選び、カゴはセットに付いていたものを使い回しましょう。

 初回でいきなり投げ釣りをするのは大変ですし、足元に垂らした方が格段に釣れます(もちろん、釣れる魚の種類は違うわけですが)。
 GW中などには、全く魚が釣れずにグズるお子さんも複数見かけましたので、特にお子さんを連れて行くような場合には、足元に垂らすタイプのカゴ釣りを選んだ方が良いでしょう。

 また、釣り場の混み具合や、潮の流れなどによっては、投げるタイプのカゴ釣りの仕掛け同士で絡まる場面もよく見られます。
 釣りの経験が十分にある人同士であれば、すぐに対処できるのでしょうが、慣れていない状態で他の人の仕掛けと絡まると対処が難しいはずです。初回はトラブルを極力減らす方向で仕掛けを選んだ方が無難です。

 なお、足元に垂らすカゴ釣り仕掛けにも、カゴの位置が下のタイプと、上のタイプがありますが、私はカゴが下のタイプのものをお薦めします。
 上のタイプのものがダメというわけではありませんが、少なくとも、餌(コマセ)の入れやすさと、(深く沈める際の)根がかかりのしにくさの点ではカゴが下のタイプのものが優れているので、初回に使うには、下のタイプの方がやりやすいでしょう。
 (下カゴの仕掛けは根掛かりしてしまった場合でも、少し放置しておくと外れる場合が多いです

 これからの時期は、足元に垂らすカゴ釣りでも、小アジや(カタクチ)イワシなどの美味しい魚も釣れますので、初回はまずカゴ釣りで釣りを楽しんでみてください。

 


・餌

 カゴ釣りをするのであれば、餌は冷凍のオキアミやアミエビか、それらを加工したサビキを使うことになります。

 個人的には、サビキを使うよりも、アミエビなどを使った時の方が釣れやすい印象がありますが、初回はサビキを使うことをお薦めします

 アミエビなどを使うと、どうしても手が汚れますし、袋からこぼれやすいために、後処理の手間も生じてしまいます。
 初回の釣りでは手間を極力減らした方がいいので、カゴに詰めやすいサビキを使いましょう。
 サビキでも釣れるので、問題はありません。(2回目以降は、徐々にアミエビなどに変えていきましょう)


・その他道具

 上記のような釣り竿、リール、カゴ釣り仕掛け、サビキを用意すれば釣り自体は出来ますが、もう少しだけ道具を揃える必要があります。

・釣りをしている間に座るための道具
 
最悪地面に座って釣りをしてもいいのですが、釣り場によってはアミエビなどが地面に残っていることも多いですし、何より直に座っていると尻が痛くなります。

 折りたたみの椅子を使うのが一般的でしょうが、どうしても持ち運びに手間がかかるので、少なくとも初回の釣りでは使わないことをお薦めします。
 (既に”小型の”ものを持っていれば、それを使っても良い)

 代わりに私がお薦めするのは、クッション性のある小さめのレジャーシート。

 このようなものであれば、かさ張らずに、座る場所を確保できます。
 他のレジャーでも使えますので、1つ買っておいて損はないでしょう。

 なお、大きすぎると釣り場によっては他の人の邪魔になり、小さすぎると立っている間に風で飛ばされる可能性があるので、サイズには注意してください
 自分が座るスペース+バックなどを置くスペース分”だけ”確保できるサイズが良いでしょう。(上記商品がちょうどいいサイズです)

 

・釣りバケツ
 釣れた魚をそのまま地面に置いておくわけにもいかないので、釣りバケツは必須です。

 釣りバケツにも色々なタイプがありますが、初回に用意するのは小さめのもので、且つ網のフタ付きのものをお薦めします

 特に網のフタ付きという点が重要で、網のフタが付いているタイプのバケツであれば、魚が入ったまま、中の海水を入れ替えることが出来、非常に便利なのです。
 これが出来れば、魚の鮮度等をバケツだけで保ちやすいので、クーラーボックスを持っていく必要がほぼなくなり、荷物を減らすことができます(さすが真夏には、クーラーボックスを持っていきましょう)。

 
 なお、海釣りの際にはロープ付きのものを選ばないと海水を汲むのが大変なので、しっかりロープ付き(正確には、”ロープが付けられる”もの)を選びましょう。

 また、釣った魚を持ちかえる際には、魚が少量であれば、水を入れ替えた後、中の水がこぼれない程度に減らして、保冷剤を突っ込んでおけば十分です。魚が多めに釣れた場合には、水をほぼ全て捨てた後に保冷剤を突っ込み、急いで帰りましょう。

・保冷剤
 というわけで、保冷剤も必要です。

 
 飲み物用の保冷バックにでも飲み物と一緒に入れておき、帰る際に釣りバケツに突っ込みましょう。

 

・軍手など
 やはり、釣った魚を素手で掴むのは避けた方がいいです。
 毒のある魚でなくても、素手だとヒレが刺さったりしますし、大抵の魚にはヌメリがあるので掴み辛いですからね。

 なお、買い揃えるものは、滑り止めのついたものであれば何でも構わないでしょう。

 なお、釣った魚の針を外す際には、片手に軍手などをして魚を掴み、反対の(素手の)手で針を外すようにすると、やりやすいです。
 (足元に垂らすタイプのカゴ釣りでは、針の大きさや形状的に、針外しが必要になることはほぼないと思われます)

 

・ハサミ
 釣り糸を切ったり、サビキの袋を切ったりするのに必須。

 家にある使っていないハサミでもいいですが、一応、釣り用のハサミを用意することをお薦めします。
 家から持っていったハサミで糸などが切れなったら最悪ですし、釣り用のハサミの方がコンパクトで持ち運びしやすいですからね。

 100均で売っているものでも十分切れるので、まずはそれで十分です。

 

・タオル
 手を拭いたり、大きめの魚や毒針のある魚を掴む際に必要。
 家にあるものを2、3枚持って行きましょう。

 また、タオルと一緒にウエットティッシュも持っていくと便利です。

 

・日焼け止め
 海辺はやはり日差しが強いので、日中に釣りに行く場合には、日焼け止めは必須です。

 釣り以外にも使う機会は当然あるでしょうから、なければ買っておきましょう。

 顔や首、腕はもちろん、手の甲に塗るのも忘れずに。


■初回の釣りの時間と場所について

 最低限必要な道具を揃えたら、あとは、「いつ、どこに行くか」を決めることが必要ですね。

 私のお薦めは、「(早)朝、少し高めの堤防に行く」こと。

 朝が良いのは、やはり釣れやすいため。
 昼間も釣れないことはないですが、朝に比べると釣れにくいです。

 また、夕方も釣れやすいですが、初回の釣りでは、片付けなどをしている間に暗くなってしまう事態を避けた方がいいので、初回の釣りでのお薦めは朝になります。

 
 そして、堤防がいいのは、カゴ釣りをするのにベストであるためです。
 また、堤防は近場にトイレなどがあることも多いので、釣り自体をしやすいのも良い点ですね。

 そして、低い堤防よりは、少し高い堤防の方が釣りをしやすく、釣れやすい。
 あまりに高いと、魚は釣れても釣り自体をしにくくなりますから、適度な高さの釣り場を探してみてください。


 (kampa! については、kampa! 利用のススメの記事を参照)

 ◆「投げ銭はちょっとなぁ…」という方は、amazonのほしい物リストを公開しているので、そちらから何か送っていただければ幸いです。


■2回目以降に揃えたい道具

 初回の釣りを楽しめて、「また釣りをしたい」と思えたなら、徐々に道具を揃えて、釣りを楽しみましょう。

 釣りに興味を持ったなら、自分で色々調べて道具を揃えることも可能でしょうから、ここでは私が2回目以降に「最低限」揃えた方がいいと思う道具だけ、紹介したいと思います。

・クーラーボックス
 2回目以降には、やはり持っていった方がいいでしょう。

 
 既に自宅にあるなら、それを持って行っててもいいですが、あまりに大きいと持ち運びが大変なので注意
 クーラーボックスは釣りをしている間の椅子にもなりますし、次の項目の「竿受け」をつけることも出来るので、適度な大きさのものを購入し、活用しましょう。
 (自分が中に入れたいものから、大きさを選ぶといいでしょう)

 
・竿受け

 釣りをしている最中、ずっと竿を持っているのは大変です。
 かと言って、地面に直置きすると、竿やリール、道糸が傷付いてしまいます

 なので、2回目以降は、竿受けの購入を検討した方がいいでしょう。

 竿受けにも色々なタイプがありますが、携帯や保管の点から、まずはクーラーボックスに取り付けられるコンパクトなものを購入することをお薦めします

 

・仕掛け
 経験を重ね、釣りに慣れてきたら、投げ釣り等にもチャレンジしたいところ。

 ただ、釣り場の海底の状態が分かっていないと、すぐに根がかりしてしまいますので、浮かせるタイプの仕掛けをまず使い、他の人の仕掛けなどを見ながら、徐々に仕掛けの種類を増やしていくことをお薦めします

 個人的には、まずは投げカゴ仕掛けなどがいいのではないかと思います。

 ちなみに、下カゴのカゴ仕掛けに、投げカゴ用のウキと小さめの上カゴを着けて(チョイ)投げのカゴ仕掛けにすると、足元に垂らすカゴ釣りと、投げカゴ釣りの切り替えが非常に楽なのでお薦めです。(遠投したい場合には、仕掛けごと変えましょう)

 
・キッチンバサミ

 釣りに慣れ、魚を多く釣れるようになってくると、それを持ち帰った際の調理の手間も増えます。

 私は釣りを始めるまではキッチンバサミというものを使ったことがなかったのですが、多機能タイプのキッチンバサミだとそれだけで、小さめの魚であれば「鱗取り」「頭を落とす」「ヒレを切り落とす」「腹を割いて内臓をかき出す」「尾を落とす」といったことまで出来ますし、大きめの魚や、魚以外の調理にも使えるので非常に便利です(肉を切るためだけに、まな板を使わなくて済むのは大きい)。

 ご自宅に一つもないようでしたら、購入することをお薦めします。

 

・フードプロセッサー(ミキサー)
 つみれ団子などを作る際にあると便利。
 ……というだけでなく、フードプロセッサーがあると、魚のアラや、ネンブツダイなどの「よく釣れるけど、食べようとは思わない」魚などから、楽にコマセが作れるので便利です。

 既にミキサーを持っているならそれを使ってもいいと思いますが、臭いなどが気になる場合もあるでしょうから、コマセ作り専用に、安いコンパクトなものを持っておくことをお薦めします

 コマセ作りには、↓の手動式のものがお薦め。

 
 なかなか切れ味がよく、ネンブツダイなどを丸ごと入れても、ちゃんとミンチ状になります。
 (10匹くらいまでなら、一度で済みます)

 ちなみに、余ったアミエビを加え、賞味期限の切れた魚肉ソーセージと、かさ増しとつなぎのためにパン粉を加えたものは、こんな感じになりました。

 このコマセでも、(カタクチ)イワシや小サバなどであれば十分に釣れました。

 電源部分がないので洗いやすく、熱を逃がすために連続使用ができないという、電動式にありがちなこともないので、かなりお薦めです。


 やはり釣りは「やり出せば楽しい」もの。

 皆さんもぜひ、初回の道具を最低限に抑えることで、気軽に釣りを始めてみてください。

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