先日、思い付いたちょっとしたネタをtwitterに書き込んでいた際、「小額から送れて、匿名で利用できるようなネット送金サービス」があるといいんだけどなぁ……と思い至りました。
そして、探してみると、kampa! という非常に良いサービスを発見。
このkampa! というサービス、デザインエッグ株式会社が運営する「ソーシャルカンパサービス」なのですが、
・手数料なしで、15円から送ることができる
・送る側も受け取る側も、会員登録の必要がない
・送る側は匿名で可
・受け取る側も、実名を示さなくてもよい
などの点に大きな特徴があります。
口座に直接振り込んだり、paypalを使って送金したりするには、手数料や会員登録の手間といった負担が送り手側に生じますし、受け取る側も基本的には実名を示す必要があり、また、口座などの用意も必要であるため、利用にはなかなかに高いハードルが存在します。
一方、このサービス(kampa!)であれば、送る側に必要なのはamazonのアカウントだけであり、受け取る側に必要なものもamazonとtwitterのアカウントだけ(facebookのアカウントでも可)。どちらにとっても、かなり利用する際のハードルが低いのです。
具体的な送金の方法は、
kampa! が自動で作成するアドレス宛てに、amazonのギフト券を購入する → そのギフト券が相手に届く
というもの。
つまり、現金を送金するわけではない。
この点だけがネックと言えるでしょうが、現状では、「匿名+小額から可+手数料なし」という条件で送金できる手段などかなり限られているでしょうし、今や大抵のものはamazonで買えますから、やはり優れたサービスと言っていいでしょう。
詳しい利用方法については、公式のHPの説明などで確認していただければと思いますが、以下では、私が作成したkampa! のページと、私がkampa! を使う前に確認した記事の作者さんに、お礼として実際に送金した際の手順を示したいと思います。
まず、私が作成したkampa! のページ
送る側は、このようなページから送金することになります。
①は単純に、ブログなどで投げ銭を募集するためのもの。
②は、冒頭で述べた「思い付いたちょっとしたネタ」のために作成したものです。
さて、実際の送金の仕方ですが、例えば、先ほど挙げたコチラの記事の作者さんに送金する場合、記事中に記載されているkampa! のリンクからkampa! のページに飛びます。
そして、ページ下部にあるkampa! のボタンから、amazonギフトカードの購入ページへと飛ぶのですが、その前に、ボタンの上に記載されている、~~@kampa.me(kampa が用意したメールアドレス)をコピーしておきましょう。
amazonギフトカードの購入ページに飛んだら、コピーしておいたものを「受取人」の欄に貼り付け、「金額」の欄に自分が送りたい額を入力します。
そして、受け取る側に本名を知らせたい場合には「贈り主」の欄に本名を、そうでない場合には適当な名前やtwitterのアカウント名などを入力し、何かメッセージがある場合には「メッセージ」の欄にコメントを入力したうえで、ギフト券を購入します。
すると、そのギフトカードが相手にkampa! からのメールで届きます。自分のメールアドレスが相手に知られることはないですし、名前も自分が入力したものしか相手には伝わりません。
送る側に必要な手順は、たったこれだけです。
amazonのアカウントを既に所持していれば、新しく会員登録しなければならないものもありません。非常に手軽ですよね?
送る額についても、今回は100円送りましたが、既に説明したように15円から送ることが可能なので、かなり気軽に送ることが可能です。
さて、kampa! のHPを見ると、やはり(運営が想定しているであろう)カンパとして使っている方が多く見られますが、実際に使ってみた所感としては、このサービスはHPやブログの著者への「投げ銭」として使うのにも向いているように思います。
匿名で、15円から、手数料なしで送れること。
一度ページを作ってしまえば、あとはそのページへのリンクを貼っておくだけでいいこと。
HPやブログの著者と読み手の関係としては、まさにちょうどいい距離感で済むサービスと言えるのではないでしょうか?
そして、私は以下のようにも思うのです。
・このサービスがHPやブログにまで(もっと)広まれば、多くのサイトが陥っているであろう、アドセンスやアフィリエイトの広告まみれになって、しかも大した収益は出ていないという、書き手も読み手も幸せにならない事態を避けることが可能になるのではないか。
・読み手が書き手に直接送金できる環境が整うことは、広告収入の獲得のみを目的とするサイト(所謂アフィリエイトサイト)の駆逐へと繋がるのではないか。そして、ネットの情報の質も広く改善されていくのではないか。
そのため、私は(記事のタイトル通り、)kampa! の利用を皆さんに勧めるわけです。
まずは、送る側を経験してみましょう。
私は上記のように、参考になった記事の作者さんに100円送りましたが、下限の15円でも構いません。以下のボタンから、この記事の作者(である私)へ、練習・経験として投げ銭をしてみてください。
そして、サイトを運営している方は、kampa! のページを作り、自分のサイトにリンクを貼ってみましょう。
クリエイター関係以外では、まだまだ利用が少ないように思いますが、多くの方のサイトで使えるサービスだと思います。ぜひ使ってみてください。
—–17/08/18:追記—–
さっそく、投げ銭をいただきました。
名前すら分かりません(おそらく、「贈り主」欄を空白にされたのでしょう)が、ここでお礼を述べさせていただきます。ありがとうございます。
*twitterへの通知
なお、「メッセージ」欄も空白だったようで、kampa!からのメールは真っ白でした。おそらく、「贈り主」や「メッセージ」の欄に記入があれば、それがメールに表示されるのだと思います。
*kampa! からの通知メール
これを見ていただければ分かるかと思いますが、送る側のメールアドレスなどは一切表示されません。
また、通知メールにはギフトコードも書かれていませんでしたが、それはkampa! のマイページのようなところ(「設定」→「ギフトカード」)で確認できます。
なお、今回は50円でしたが、それくらいで十分です。
(広告収入でなく)直接、投げ銭など頂けること自体に意味があります(自分の記事などを読んでくれている人がいること、その人にとってそれが参考などになったことが伝わる)し、数人から頂ければ十分な額になるはずです。
クリエイター系以外の人のサイトでも、このような投げ銭が広まっていくことを期待しています。
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