先日、冒険倶楽部工房(中林製作所)の20徳ツールナイフを購入したのですが、ネットの情報では本体サイズさえ定かではなかったため、正直、悩みました。
amazonのレビュー等で各ツールの機能自体は評価されており、値段も安かったため、結局は購入したわけですが、せっかく購入したので、同じように悩む方の参考にしていただけるよう、この記事では同商品を、サイズなどと共に紹介していきたいと思います。
写真多めでお届けします。
(17/04/02:追記あり)
(17/03/20、amazonにて1509円で購入。なお、17/03/22時点では1415円。安くなってる…。)
さて、この商品、私にとって初のマルチツールとなります。
経緯は省きますが、最近、「マルチツールが欲しい」と思うような機会が増え、購入を検討するようになりました。
初めのうちは、「ナイフとハサミ、ノコギリが付いていればいい。必要最小限のものが付いているコンパクトなものが欲しい」と思っていたのですが、なかなかそのようなものは見つかりません。ノコギリが付いている商品自体が多くないですし、ノコギリが付いているようなものには、多くの機能が付いているものばかりです。
しばらく検索を続け、ようやく辿りついたのが、VICTORINOXの「レンジャーグリップ 71 ガーデナー」。
ハサミ、ナイフ、ノコギリがメインツールで、コルク抜きなども付いているような商品。
VICTORINOXのものですから、刃物系の性能は期待できるでしょうし、大きさもちょうど良さそうです。
しかし、如何せん高い。いいモノなんでしょうが、高い。
8600円以上します(17/03/21時点、amazon価格)。
…初のマルチツールにそれだけの金をかけるのは、正直気が引けます。
それに、「ハサミ、ナイフ、ノコギリ以外に、この機能もあった方が良かった…」となる可能性もあります。
そこで、性能自体はまずますで、とにかく安い物を買って使ってみて、それ以上のものが必要であれば、VICTORINOXやLEATHERMANのものから選んで買おうと考え、冒険倶楽部工房の20徳ツールナイフを購入することになりました。
では、本題の冒険倶楽部工房の20徳ツールナイフの紹介(レビュー)に入りましょう。
まず、商品のサイズ(収納時)と重さ。
長さは、リング部分を含めなければ約9cm。リング部分を含めても、約9.5cmです。
ボールペンの2/3程度の長さですね(思っていたよりも少し小さめ)。
幅(厚さ)は、約2.2cm。
大体、親指程度の幅(指が細めの方であれば、親指より若干太い)。
多少幅がありますが、20徳であることを考えれば厚すぎるということもないでしょう。
重さは、約130g。
「重い」というほどの重さではありませんが、見た目から想像していたよりは重い、といった感じでしょうか。
私のスマホ、ASUSのZenfone2がケース込みで200g なので、「スマホより軽い」程度。持ち運ぶのに苦はなさそうです。
(なお、柿1個が大体130g らしいです。参考になりませんね)
ここからは、ツールごとの紹介になります。
が、どのパーツも取り出すのが若干難しいくらいに固いです。
ただ、グラグラするより良いでしょうし、大抵のものには爪を引っ掛けて開く用の溝(ネイルマーク)があるので、慣れれば問題ないかと思います。
・ナイフ(ブレード)
(ロゴを上にした際、)一番手前に付いています。
長さは、刃の部分だけで約5cm。刃のない根元部分を入れると約6cmです。
amazonのレビューなどで事前に知ってはいましたが、結構良く切れます。
見た目にはあまり切れそうにないですが、切れます。
まず、紙は普通に切れます。特に抵抗などもありません。
ただ、ここで1つ問題がありました。
(手前側ではなく)奥に押すようにして紙を切る場合、下の写真のようにナイフがかなり高い位置になり、紙との距離ができてしまうため、うまく切れないのです。
手前側に引いて切る場合には問題ないのですが、少なくとも紙を切る際などには、安全性を考慮して、奥に押して切りたい。
ただ、そもそも紙を切る用途を(十分に)想定して作ってはいないでしょうし、わざわざこれをペーパーナイフなどのように使う人もいないでしょうから、まぁ、問題ないと言えばないのでしょう。
なお、紙以外も当然切れます。
例えば、生のサツマイモ。
切った後の写真を撮り忘れてしまいましたが、この写真の後、すぐに半分に切れました。
ただ、刃が小さいため、包丁のようにスパッと切れるわけではなく、手首を使っての、「押して切って戻し、また押して切って戻す」というような動作が必要でした。特に力が必要なわけではありません。
まぁ、生のサツマイモが切れれば、十分に切れ味はあると考えていいのではないでしょうか。
また、刃を砥げば、もう少し切れ味が増すかもしれませんね。
刃部分の長さは、微妙に2cmない程度。根元部分を含めた全長は約6cmです。
かなり刃の部分は短いですね。
切れ味はまずますです。
紙は普通に切れますし、園芸用の細い針金(画像上部にある緑色のもの)も、特に抵抗なく切れます。
なお、爪を切ったばかりでほぼ残っていないため、爪が切れるかどうかは確認できていません。
おそらく、「切れないことはないけど、厳しい」という感じではないでしょうか(追記予定)。
・ノコギリ
(根元の)最初の刃から先端までで、約6cm。結構な長さがあります。
ちょうど良い枝や木材が手元にないので、とりあえず割り箸を切ってみましたが…
…一本で心が折れました。全然切れないのです。
刃が大きい(荒い)ため、細く、軽いものを切るのには向いていないのでしょう。
太さと重さがある程度あるものであれば、それなりに切れるかもしれません(要追記)。
(ただ、そういった木材などは、普通のノコギリで切った方がいいような気が…)
全長は約2.5cm。
使った感じは、「普通の缶切り」です。特に、良い点も悪い点もありません。「普通」です。
今開ける必要のある缶詰はなかったため、とりあえずコーヒーの缶(スチール)を切ってみましたが、こんな感じに普通に切れました。
今や缶切りが必要な缶詰もほとんどないでしょうから、このマルチツールがあれば、缶切りを置いておく必要はなくなるでしょう。
なお、VICTORINOXなどの製品に付いている缶切りは、「押して切る」タイプのものが多いようですが、この缶切りは「引いて切る」タイプです。この点も「普通」ですね。
・穴開け
穴開けも付いています。
これまで紹介したツールの反対側に付いています。
全長は、約3.5cm。
「一般的な用途」が分からないのですが、スチール缶に穴を開けられる程度の強度などはあります。
ただ、力を入れ、グリグリ捻りながら穴を開けてようとすると、若干ぐらつきますし、壊れるんじゃないかと思うような挙動をすることもあります(実際には壊れませんでしたが)。
刃の部分の長さは、約3cm。
切れ味は、ナイフ(ブレード大)とあまり変わらないと思います。
・その他
以上のナイフ、ハサミ、ノコギリ、缶切り、小刀が、私が今後使うであろうツールになるかと思いますが、他にも、「スケール」「ハリはずし」「ウロコ取り」「のみ」「栓抜き」「-ドライバー」「コルク抜き」「フック」「ひも通し」「爪そうじ」「爪ヤスリ」「削り落し」「+ドライバー」 「つまようじ&ピンセット」といったツールが付いています。
総合的に見て、「値段の割にはまずまず」の商品といった感じでしょうか。
最初のマルチツールには最適かと思います。
このマルチツールを使う中で、「このツールはもう少し質の高いものがいい」とか、「このツールは要らない」とか、あるいは「こういったツールが欲しい」といった経験を重ねた後に、VICTORINOXやLEATHERMANなどのラインナップから「自分にとって必要なもの」を選んでいくと良いのでしょう。
それに、このマルチツールで満足できれば、それでいいわけですしね。
以上、ご参考になれば幸いです。
——17/04/02:追記——
山菜シーズンに入り、さっそく活躍してくれています。
採取に使ったり、
テーブルの上での作業に使ったり(毒キノコではないことの確認をしている様子)、
包丁を使うほどでもない調理作業をしたりと、結構頻繁に使っています。
山菜摂りなどに使うには、ナイフのサイズがちょうどよく、切れ味も問題ありません。
(まぁ、ナイフ以外はほぼ使わないですが)
また、ナイフは釣りの際にも使ったりしています。
小さい魚を〆たり、その場で捌いて釣り餌にしたりする分には、ちょうどいい感じです。
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●今回紹介した商品
●メジャーなマルチツール