2022年で1型糖尿病を発症してから10年が経ったので、発症からのHbA1cの数値をまとめてみました。
1型糖尿病の方でも、他人のHbA1cの推移を見る機会はあまりないかと思いますので、何か参考になるところがあれば幸いです。
さっそくですが、こちらが発症から10年間の推移となります。
こうして一覧で見ると、値が高い期間が想像以上に多くて驚きます…。
ただそれでも、現状はHbA1cの数値以外は特に血液検査での異常もなく、眼底検査などでも異常なしとなっています。
もちろん1型糖尿病においては血糖値のコントールが一番大切でしょうが、ランニングや筋トレなどの運動を日常的にやってきたことが、今の健康状態の支えとなっているのかもしれませんね。
そして、大きな数値の変動を見ると、まず3年目からHbA1cが大きく上昇しています。
これはおそらく、即効型のインスリンをカーボカウントで打つようになったことが影響しているのだと思います。
それまでは、毎食前に決まった量のインスリンを打っていたのですが、当然、好きなものを好きなだけ食べていては血糖値のコントロールはできませんし、設定されていたインスリン量もかなり少なかったので、糖質制限食に近い食事内容になっていた記憶があります。
それが食事内容に合わせてインスリン量を自分で決めるカーボカウントに変わったことで、好きなものを好きなように食べられるようになった一方で、血糖値のコントロールは難しくなった、というわけです。
そして、その後もHbA1cは上がり続けたのですが、一転、2021年の中頃で一気に下がり始めています。
これは、2021年の中頃に会社勤めを辞めたことが大きく関係しています。
というのも、(多くの1型糖尿病患者にとってもそうだとは思うのですが)私には「一般的な会社勤め」をしながら血糖値をコントロールすることはやはり難しく、カーボカウントなどはうまくできるようになってはいたものの、それ以上に食事のタイミングや食事内容の自由度の低さ、ストレス、時間による労働拘束などが血糖値のコントールに強い悪影響を与えていました。
一方、2021年に会社を退職し、自営業を自宅で行い始めてからは、それら悪影響を与える要素がなくなったことで、HbA1cは一気に下がっていきました。特に、食事関連の自由度が上がったことが大きいかと思います。
また、体力や時間の余裕ができたことで、筋トレの頻度や強度を挙げられたことも、HbA1cを下げることに一役買っているかもしれません。
何の責任も取れないので、「1型糖尿病患者は、今すぐに会社勤めを辞めろ!」などとは言いませんが、HbA1cがどうしても下がらずに困っている方、不安に思っている方は、なるべく早く自営業に切り替えられるよう、会社勤めをしながら少しずつ準備を進めていくことは検討されてもよいかと思います。
<補足>
続)
・2022年の数値が7.0前後で安定しているのは、アピドラからルムジェブに変えたことも影響している可能性あり(効きが速くなったことで、高血糖の時間が短くなった)。
また、筋トレの強度が頻度が上がったことで、インスリンの効きがよい時間が長くなったことも、影響している可能性あり。— 佐FRAN (@F_Sano_) December 23, 2022
おわりに
以上、1型糖尿病発症から10年間のHbA1c推移の、ざっくりとした振り返りとなります。
2023年は、HbA1cを6.6%くらいでキープすることを目標にしていきます。
この現代日本社会は、とかく1型糖尿病患者には厳しい社会となっていますが、2023年以降も頑張っていきましょう。